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「マクラーレン P1」パフォーマンスデータを発表

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F1グランプリ・マシンのテクノロジーに由来するインスタント・パワー・アシスト・システム(IPAS)により、「マクラーレン P1™」は、0-100km/h加速は3秒未満、0-200km/h加速は7秒未満という驚異的なパフォーマンスを実現します。そして0-300 km/h加速は17秒未満で、これは伝説のロードカー「マクラーレン F1」と比べて5秒も速い数値です。最高速度はリミッターの作動により、350km/hに制限されています。 マクラーレンはこれまでの数カ月間、「マクラーレン P1™」のスタイリングに関して、顧客の意見に基づき様々な検討をしてきました。その結果、2012年9月にパリ・モーターショーで展示したスタディ・モデルからデザインを変えないという方針が決定され、ごく僅かな変更を加えるだけで生産へと移行する異例の手法を選択しました。 変更箇所は、冷却性能の向上とダウンフォースの最適化を図ることを目的にフロント・バンパー下部にダクト(走行風の導管)を追加したという1点のみで、「マクラーレン P1™」の希少性を維持するために、375台の限定生産としました。

「マクラーレン P1™」はオーナーが日常的に使用できるパフォーマンス・カーとして開発しており、オンロードおよびサーキットでの走行が可能な装備を標準で搭載しています。さらに、特別なお客様からの特別なオーダーに応えるマクラーレン・スペシャル・オペレーションズ(MSO)で、ビスポークな「マクラーレン P1™」に仕上げることも可能です。

「マクラーレン P1™」のミッドシップ V8 3.8Lツインターボ・ガソリン・エンジンには、ターボチャージャーと高効率なモーターが組み合わされ、圧倒的なスロットル・レスポンスと、日常的な運転のしやすさ、そして並外れた最高速度を発揮します。

最高出力は916PS(903bhp)、最大トルクは900Nmと圧倒的なパフォーマンスを実現しており、全回転域においてNA(自然吸気)エンジンのような俊敏なスロットル・レスポンスが得られます。排出ガス量は200g/km以下(複合サイクル)で、フル電動走行をするEモードにおいてはゼロとなります。またF1グランプリ・マシンのテクノロジーに由来する、ドラッグ・リダクション・システム(DRS)およびインスタント・パワー・アシスト・システム(IPAS)により、直線スピードの向上と驚異的な加速性能を達成しています。

タイヤは「マクラーレン P1™」専用に開発されたPゼロ・コルサで、マクラーレンの技術パートナーであるピレリが担当しました。ピレリの開発チームは「マクラーレン P1™」の開発プログラム全般に関わっています。開発スケジュールには、パフォーマンスの重要な要素としてタイヤ・テストが組み込まれ、タイヤの最終的なコンパウンドと構造は、車両全体のパフォーマンスやハンドリング特性に合せて、綿密に開発、最適化されています。

エンジンとモーターから発生されるパワーをコントロールするため、「マクラーレン P1™」はGT3マシンやレーシング・カーにより近いブレーキング・パフォーマンスが得られるように設計されています。マクラーレンのF1パートナーである曙ブレーキ工業が開発した新型カーボン・セラミック・ディスク・ブレーキは、これまでレースでは採用されていたものですが、ロードカーとしては初搭載となります。従来のカーボンセラミックより強く、放熱性に優れており、非常に高い制動性と冷却性能を実現しました。ブレーキシステム全体で大幅な軽量化を図るとともに、ローターの摩擦部分に特殊な表面加工をすることで美しい鏡面に仕上げています。

「マクラーレン P1™」は、モーターのみで走行するEモードを備えています。市街地走行では平均速度30mph(約48km/h)で最大20kmまで走行でき、例えば、街中でディナーを楽しんだ後ゼロ・エミッション走行で自宅に戻るということが可能になります。

マクラーレンオートモーティブのプレス会見ではマクラーレンオートモーティブ会長であるロンデニスとVodafone McLaren Mercedesレーシングドライバーであるセルジオ・ペレスが登場します。どうぞお楽しみにお待ちください。

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